ノロウイルス水系感染(浴槽水・プール)
オゾン低濃度(完オゾ)殺菌の可能性


 ノロウイルスの医療・社会福祉施設の集団感染は、食中毒以外の感染経路として、浴槽感染が懸念されています。(平成19年9月厚生労働省:社援基発・第0920001号
特にノロウイルスに対しては、レジオネラ指針の塩素殺菌では限界があると言われています。



【第18回年次研究講演会】 主催:NPO法人 日本オゾン協会
 日 時:平成20年5月27日(火)
 場 所:東京都江戸川区 タワーホール船堀
 題 目:循環式モデル浴槽におけるオゾンによるノロウイルスの代替としての
      ネコカリシウイルスの不活化
 発表者:高知工業高等専門学校 物質工学科  土居俊房 教授


 高知工業高等専門学校土居俊房教授は、(株)テラオとの共同研究で用いた完オゾ装置の改良と秋田県健康環境センターの支援を受け、人体に影響のないオゾン殺菌濃度0.02ppmで約60秒処理し、99.97%の確率でノロウイルス<代用ウイルス(FCV)>が死滅することが実証されました。
 本年5月27日(火)日本オゾン学会へ発表することとなりました。

これまでは、ノロウイルスの保菌者の入浴中の排便や塩素殺菌の殺菌濃度管理で水系感染の管理を憂慮していたが、今後、検証を重ね医療・社会福祉施設の感染防止へ推進。
 なお、オゾン殺菌による浴槽内のレジオネラ菌死滅は昨年の日本オゾン学会において0.03ppm世界で初めて実証・検証が発表されている。

(参照)
http://www.terao-kochi.co.jp/info/info070613.html

"昨年に引き続きノロウイルスでの低濃度殺菌検証も
世界初となるかもしれません"

ノロウイルス

【発表内容】
 ・ノロウイルスの二次感染経路として浴槽水に注目
 ・現在まで不明だった塩素(水中濃度0.2〜0.4mg/L)のノロウイルスに対する効果の検証
 ・循環モデル式浴槽における完オゾ装置を用いたオゾン殺菌の効果を検証
 ・オゾンは塩素より、低濃度かつ短時間でのノロウイルス殺菌が可能
   (今回の不活化率:溶存オゾン濃度0.02mg/Lで99.97%)







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