ノロウィルスの水系感染拡大防止について


本日、広島県庄原市にある特別養護老人ホーム ハピネスヒルさんで、主に福祉施設の職員の方向けに完オゾ・ノロウィルス研修・見学会を行いました。

ノロウイルス研修 in 広島 ノロウイルス研修 in 広島

ここ一週間程の間、各メディアで一斉に報道されているノロウィルス。
皆さんようやくノロウィルスの危険性に気づかれたようですね。
最近では死者も続出しているようで、特に抵抗力の低いお年寄りの集まる福祉施設等では十分に気をつけなければなりません。
そのためには、まずノロウィルスについて知ることが大切です。


では、その感染経路はどのようなものがあるのでしょう。
以下に主な感染経路を簡単にご説明します。




1次感染 −経口感染−

 牡蠣などの貝類を十分に加熱調理しないで食した場合


2次感染 −集団感染−

 (1)経口感染
  2次食中毒(手にウィルスのついた状態で調理者が調理した料理を食した場合)

 (2)空気感染
  咳・吐しゃ物等から飛散したウィルスが乾燥し、空気中を漂う場合

 (3)人・人感染
  保菌者から手や咳払い等を通じて感染する場合

 ?水系感染
  洗い方が不十分な保菌者が浴槽に入った場合、また福祉施設等で入所者が入浴中に失禁等をした場合、及びノロウィルスが含まれている水道水(簡易水道)や井戸水を飲んだ場合。


このように、今や様々な感染経路が存在します。
一度感染すると、回復後約1ヶ月ほど体内にウィルスが残る場合もあるそうです。

また、その感染力も驚くほど強力です。
通常のウィルス感染は、数万・数千以上のウィルスが体内に入ることで感染しますが、
ノロウィルスの場合はおよそ100個程度で既に感染してしまいます。
あろうことか今朝のニュースでは、たった10個のノロウィルスで感染してしまうとまで言われていました。
恐ろしい感染力です。

そして更に恐ろしいのは、塩素では高濃度でないと殺菌できないことです。
ノロウィルス殺菌には塩素濃度1000ppm以上とも言われており、これでは水系感染を防ぐことができません。そのような高濃度塩素での水の管理は不可能です。

しかし、現在出されているノロウィルス対策マニュアルなどでは、浴槽水の管理は通常の管理と同じく0.2〜0.4ppmで行うように謳われています。
これでは浴槽での感染を防ぐことは難しいでしょう。
通常、保菌者の便1g中に数億個以上のノロウィルスが含まれており、もしこのまま通常の浴槽管理をしている中で福祉施設等で入所者が入浴中に排便してしまったとしたら・・・

そしてその排水が川から海へ流れ、ノロウィルスは徐々に貝類の中で濃縮されていきます。


この浴槽水からの感染を感染経路の一つとして疑い、予防対策ができれば水系感染経路の拡大はかなり防げるのではないでしょうか。
この、ノロウィルスの水系感染を絶つ手段としては、やはりオゾンが大変有効です。
是非、完全オゾン殺菌次世代の水の浄化殺菌方法として、あなたの心にとめてみて下さい。
きっと探していた安心と安全が手に入ると思いますよ。


太字(一部除く):H18.11/9〜11/21名古屋国際会議場・日本ウィルス学会(ウィルス下痢症研究会)より
ノロウィルス写真:愛媛県立衛生環境研究所 大瀬戸光明博士提供




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